風邪を引くのは悪い?

今回は風邪についてみなさんに参考にしていただきたい本を紹介します。

「風邪の効用」(野口晴哉著 ちくま文庫)
風邪の効用 (ちくま文庫)

野口晴哉さんといえば整体家で知らない人はいないというぐらい、整体の元祖ともいうべき方、整体の第一人者です。

その方が書かれた風邪についての本です。

一般的に風邪を引くのは悪いものと思われていますが、この本では風邪にも引き方があり、風邪は治すものではなく経過させるものと書かれています。

熱が出ればスグに注射で下げる(最近では注射をすぐにするのは少なくなっているようですが)、咳が出れば咳止め、鼻が出れば鼻水止め。これらはすべて対症療法ですよね。

「風邪は万病の元という言葉に脅かされて自然に経過することを忘れ、治さねば治らぬもののように思いこんで、風邪を引くような体の偏りをただすのだということを無視してしまうことは良くない。体を正し、生活を改め、経過を待つべきである。このよう
にすれば、風邪が体の掃除になり、安全弁としての働きを持っていることがわかるだろう」と書かれ、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪を引いた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説かれています。

この本が書かれたのは1962年で、今に比べまだ医療技術が低水準で、薬もほとんどなかったころです。

決して何もせず放置しておくのがいいという事ではなく、当時の先人たちが、体の力をいかに引き出すか、その力を病気に対していかに活用するか、ということに力を注いでいたことが、ひしひしと感じられると思います。

どうぞ皆さん、一度手にとって読んでみてくださいね。