足(脚)がしびれる、坐骨神経痛?

2021年7月15日

痛みや腰痛をお持ちで、足のしびれを訴えられる方多いですね。

その原因は、これまた、まず、ヘルニアだからとかヘルニアが坐骨神経に触れる坐骨神経痛だとか言われる方がほとんどでしょう?

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)から言いますと腰や臀部、足に出来たしこり、トリガーポイント(痛みの弾きがねとなる部分)から引き起こります。筋肉は硬くなると血行不良となり酸欠を起し、しびれを感じるのです

また、筋肉は冷えると硬くなり同じように血行不良を起し、しびれのような感覚を感じます。

こり固まった筋肉に出来たしこりが血管を圧迫し、痛みやしびれに繋がります。

痛みやしびれが、膝から下の2本の骨(脛骨・腓骨)の問題からくる場合もあります。
その場合、この2本の骨の調整だけで痛みやしびれがなくなります。

「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」とは・・・聞き慣れない言葉だと思います。

ウィキペディアに、

筋筋膜性疼痛症候群(きんきんまくせい とうつうしょうこうぐん)とは、体の筋肉に時に激しい疼痛を生じる病気である。この病気が発生する可能性がある筋肉は全身の筋肉である。

原因やメカニズムはある程度解明されているが、血液検査、MRI、コンピュータ断層撮影など、通常の西洋医学で行われる検査では目に見える根拠がでない事もありこの病気の存在そのものが医学界はもとより患者の間にも十分に認知されていないため、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、半月板損傷など神経根障害による痛みと誤った診断をされるケースがある

激しい運動等の過負荷により筋肉が微少損傷を受けた場合、その部分の筋肉が収縮して、一般に言う筋肉痛の症状が現れ、通常は数日から数週間で自己回復する。

しかし、回復の過程でさらに過負荷をかけたり、冷やしたりして血行の悪い状態にすると、この収縮が元に戻らなくなり、筋肉が拘縮状態になり痛みを発生し続ける。
この状態を「索状硬結(さくじょうこうけつ、Taut Band)」または「筋硬結(きんこうけつ、Muscle Knots)」と呼び、索状硬結部位へ物理的に力を加えると強い痛みを感じる事から、この状態の部位を圧痛点(Tender Point)と呼ぶ。

この病気の特徴の一つに、痛みは索状硬結部位だけでなく、その部位をはじめに周辺まで広い範囲に疼痛を発生させるという点がある、圧痛点の中で物理的に力を加えると周辺部まで強い痛みを感じさせる圧痛点を特にトリガーポイント(発痛点)と呼ぶ。

例えば、腰の横の部分にある小臀筋に発生したトリガーポイントは、足全体に疼痛を引き起こすことがある。疼痛の感じ方は人それぞれであり、同じ人でも時間の経過と共に、疼痛の種類、疼痛の部位が変化する場合もある。

と、書かれています。さらに詳しくは、ウィキペディアを参照ください。

小殿筋のトリガーポイント

図は小殿筋のトリガーポイント(×印)とその関連痛(赤色)です。

いかがですか、ヘルニアから坐骨神経痛と言われた方など、しびれを訴えられる方、痛む所が赤色の所と一緒では有りませんか?

からだのあちこちにトリガーポイントが出来ます。筋膜や腱などにできた「しこり(トリガーポイントと言います)」が痛みの原因で、トリガーポイントの「トリガー」というのは、「弾きがね」と言う意味です。

当院では、トリガーポイントを手技により取り除き、痛みやしびれから回復していただくよう努めています。

麻痺としびれの違いとは?

MPSの第一人者、加茂整形外科医院院長 加茂先生が書かれた「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」に書かれていますように、麻痺としびれは全く違う症状です。

これを混同されているのが結構多いと思います。

麻痺とは、神経麻痺のことで、神経がなんらかの原因で正常に機能していない状態

しびれとは神経は正常に機能していて、その原因は筋肉のこわばりによる血行障害
正しいしびれは、異常知覚のことで、長く正座したあとに感じるジンジンした感覚で、筋肉がこわばって血行が悪くなっているときのこと。

そして、多い誤解が世間一般に麻痺だと思われているのは、実は筋肉の痛みによる「筋力低下」であることが圧倒的に多いと書かれています。

筋肉は硬くなり縮むと筋力低下が起こります。

当院にも、腰痛から足のしびれ、首や肩が痛みから手がしびれ力が入らず麻痺していると訴えられる方が来られます。

これもまさにしびれと麻痺を混同されている状況ですね。
このような方は、腰、首や肩、肩甲骨の周りの筋肉がガチガチに硬くなっています。
腰、首や肩、肩甲骨の筋肉の硬縮を取れればしびれも楽になります。

もちろん、筋肉の状態が改善されますので力も入りやすくなります。

どうぞ皆さん、しびれと麻痺を混同せずいたずらに怖がらないでください。

しびれの改善例、京都整体日記(ブログ)より抜粋

Posted by 院長