5.足湯・半身浴を続ける上で知っておきたい・好転反応、注意点

2022年10月5日

前ページまでで半身浴・足湯のよさがおわかりいただいたと思います。

冷えを解消することは、免疫力、自然治癒力アップ

からだをあたため、新陳代謝がよくなり体温アップできると免疫力がアップし、様々な症状を防ぐ事ができるのです。

便秘がちになると肌が荒れますね。溜まった老廃物がうまく排出されなくて、皮膚から出ているんです。便秘が怖いのもそういった事があったり、他にも様々な症状があらわれるからです。

私達は体の調子が悪いと、ほとんどの場合すぐ薬をぬったりして症状を押さえ込もうとしています。

からだが老廃物でアップアップの状態にまだ、溜め込もうとしています。

風邪で熱が上がるのも、ウイルスと闘っている証拠です。熱という形で体外に出し、そして、鼻水なども体の老廃物を出そうとしているんです。

自分で自分をなおそうとする力を自ら抑えています。

(もちろん、すべての薬が悪いわけではありません。なくてはなならいもの、すぐ必要なものもあるでしょう。しかし、薬などに頼りすぎると人の体は、それを手放せなくなり、さらにそれ以上のものが必要になってくる事はステロイド剤等でご存知の通りです)

ですから、もっと自分で自分をなおそうとする力を高めてあげましょう。

それができるのが、まずからだをあたためることです。

冷え解消は、ご自身の持つ自然治癒力を最大限生かしてくれる方法です。

半身浴・足湯を併用すれば、効果倍増です。

足湯・半身浴を続ける上で知っておきたい・好転反応について

半身浴・足湯を効果的に続けていると、お湯がにごったり、体臭が臭くなったり、目やにがでたり等してきます。

また、からだがだるくなったり、吹き出物がでたり、咳が出たり、微熱がでたりすることもあります。

これは、今まで溜まっていたからだの毒が出てきたためで、症状の重い人ほど、その反応は大きいようです。

でもそれは、よくなっていく過程での好転反応であり、自分で自分をなおそうとする力が出てきた反応です。

一見、つらく、症状が悪くなってきたと思われますが、途中であきらめてしまうと、また、今までと同じで、せっかく出ようとしているものを、また、溜め込んでしまいます。ここが踏ん張り所です。

そういった反応が出てくれば、むしろ、なおろうとしているんだと続けてみてください。

好転反応をこえれば、そのからだの変化にあなた自身、驚かれる事でしょう。

(好転反応の例)

  • 第一段階・・・弛緩反応

身体がゆるみ、なんとなくのんびりムード、ちょうど長湯の後のような倦怠感、しかし、気持ちは爽快で何となく心地よい。この状態が過ぎると、よく熟睡でき昼夜の関係なく眠くなる。

  • 第二段階・・・過敏反応

弛緩反応が過ぎるとそれまで冬眠状態だったすべての機能や知覚が覚醒し皮膚の下がわを水が流れるような感じや寒いような感じがしたりします。この状態が第二段階の過敏反応の現れで、発熱、下痢、発汗や痛みを感じたり、はれたり、急性病かと思われるような過敏な変化が起こります。

  • 第三段階・・・排泄反応

体内の老廃物や悪い物が体外に排出される時期です。例えば、神経系統に故障があった人は、皮膚にいろいろの変化が現れ汗が多く出たり、皮膚病のようになることがあります。

このような段階を経て健康へ向かう状態を好転反応といい、個人個人によってその症状は違います。気のつかないうちにこの段階を経過していく事もあります。アレルギー性のものや化学薬品のとりすぎの場合、特にこういった好転反応がでやすいようです。

もう一つ、半身浴・足湯をする上での注意点・お湯について

お湯、これは、半身浴・足湯をする上でとても重要な問題です。

それは、さら湯(お湯だけ)の危険性です。

さら湯は、水道水に含まれる塩素で、体のミネラルや脂分を奪い取ってしまい、皮膚刺激が強く、危険さえあるのです。

ですから、半身浴・足湯をする際は、さら湯は避け、お湯の刺激をやわらげる入浴剤を入れましょう。

入浴剤なんてと、なんとなく入れてその効果をわかっていない方や、入れても入れなくても変わらないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

入浴剤ひとつで、お湯の刺激をやわらげ、その成分と皮膚の表面のタンパク質などが結合して膜を作るので保温効果を高め、保湿効果なども期待できます。

ただ、スーパーなどで売られているものは、化合物で色や香りを付け保温効果の低いものが多いうようです。

半身浴・足湯を効果あるものにするには、やはり、天然のもので作られた入浴剤を使うことをおすすめします。

※なお、持病(心臓病や高血圧、糖尿病等)をお持ちの方、症状の重い方は、注意が必要です医師等にご相談してからおはじめください。

⇒次は、6.一番知ってもらいたい事です。

Posted by 院長